2021 ボルベール / ラ マンチャ Volver / D.O. La Mancha

2021 ボルベール / ラ マンチャ Volver / D.O. La Mancha

¥3,100
/
税込
スペインワインの伝統と土着品種の栽培に「再び立ち返る」

■生産地■
スペイン

■生産者について■
ボデガス・ボルベールは、醸造家ラファエル・カニサレスによって 2004 年に設立されたワイナリーです。カニサレスは 1988 年に大学で醸造学を修めて醸造家としての知識を体系的に習得し、4 世代以上にわたりブドウ栽培とワイン造りに深く携わってきたカニサレス家の伝統のなかで栽培家としての資質を培ってきました。「ボルベール」とはスペイン語で「帰る・戻る」という意味で、スペインの伝統的な土着品種の栽培に「再び立ち返る」というカニサレスの醸造哲学を表しています。高品質なスペインワインの復興と、低収量と次世代の引継ぎ手の不在により失われてしまった古樹の土着品種が育つ古いブドウ畑を再び蘇らせることがボデガス・ボルベールの使命であり、企業理念でもあります。
自社畑ではサステナブル(持続可能)な栽培手法を採用。収穫は全て手摘みで厳しく選別を行い、最高のブドウだけがワインになります。年を経るごとに、より環境に優しい手法へと移行し、テロワールと自然環境を最大限に敬いケアしてゆくことをヴィジョンとしています。このような手法によりスペインの土着品種の個性を最大限に引き出すべく、惜しみない努力を注いで作られるボルベールのワインは、スペイン各地のテロワールの特色を余すところなく反映し、ロバート・パーカーJr.を始めとする数多くのワイン誌やメディアで絶賛されています。
ラファエル・カニサレスは、1967 年にラ・マンチャ地方クエンカのラス・メサスに生まれました。カニサレス家は、ラファエルの曽祖父母がブドウ農家を始めてから 4 世代以上にわたり、今も尚ブドウ栽培とワイン作りに情熱を注いでいます。「良いワインを造るには、少量生産でよく熟れた健康的なブドウを確保するのが必要不可欠で、健康状態の良いブドウは、ワインの品質を確実にしてくれます。ブドウがよく熟していれば円やかで骨格のしっかりとした味わいが得られ、少量生産により豊かな色味、凝縮感、複雑味が得られます。私の仕事はワインのクオリティを最大限に引き出すことです。そのプロセスはブドウ作りに始まり、ワインの瓶詰にまで至ります。私という人間の根底にあるのは、粘り強さです。ラ・マンチャの人間の手掛ける仕事とは、いかなる困難があろうと自らの信念のために戦い続けることです。私にとってその信念とは、この土地のワインが持つ高い潜在力なのです。」 ―ラファエル・カニサレスBodegas Volver La Mancha ボデガス・ボルベール・ラ・マン

■商品について■
1957 年にラ・マンチャのフィンカ・ロス・フンカレスに植樹された古樹のテンプラニーリョのみを使って造られる単一畑のワイン。1株あたり1~2kg のブドウしか実らせない超低収量の古樹ならではの凝縮した深みのある果実味とテロワールの特徴が色濃く反映されています。マロラクティック発酵を古樽で行い、甘みのあるタンニンを引き出しています。スパイシーで独特の風味を持ち、ボデガのワインの中で最も樽香が顕著に感じられます。
■テクニカル情報■ 産地:スペイン内陸部カスティーリャ・ラ・マンチャ州 (DO ラ・マンチャ) 味わい:辛口/赤 畑面積:29ha
品種:テンプラニーリョ 100%(有機栽培:認定なし) 植樹:1957 年 収量:1 株あたり 1-2kg 標高:650~700m 土壌:白亜・赤粘土・砂
礫 アルコール:15% 醸造:樽内でマロラクティック発酵させ、フレンチオークの樽で約 15 ヶ月熟成。無濾過・無清澄で瓶詰。
■相性料理■ しっかりとした凝縮感を持つ男性的で力強い味わいは、赤身の肉、特に噛み応え硬めの牛肉やステーキなどと相性が良く、繊細な和牛や柔らかい肉であればスパイスの効いた肉料理と最高のマリアージュがお楽しみいただけます。
2019VT★ジェームズ・サックリング 92 点:黒系果実、ブルーベリー、干し牡蠣、グリルしたハーブやマッシュルームのアロマが香る。味わいはフルボディで、強靭で上質なタンニンが感じられる。しっかりとした骨格を備えた魅力的なワインでエネルギーに溢れている。今飲んでも熟成させても美味しく味わえるだろう。≪2022 年 3 月 3 日掲載≫
2019VT 他誌評価:★ワイン・スペクテーター89 点 ★ギア・ペニン 91 点 ★ワイン・エンスージアスト 90 点