2022 レ トロワ クロワ ロゼ /フロンサック Les Trois Croix Rose Vin de France / Fronsac

2022 レ トロワ クロワ ロゼ /フロンサック Les Trois Croix Rose Vin de France / Fronsac

¥3,150
/
税込
ムートンの元醸造長パトリック・レオン一家のワイン

■生産地■
フランス

■生産者について■
シャトー・レ・トロワ・クロワは、ムートンやオーパ ス・ワンを手がけた天才醸造家パトリック・レオンがボルドーのフロンサックにシャトーを購入し、家族と共に始めたワイナリーです。パトリック・レオンがこのシャトーの購入を決めた理由は、標高の高さと最高のテロワールにあります。標高86メートルのブドウ畑は、フロンサックで最も高地に位置し、風が強く春は暖かで、河の谷間を見渡せる素晴らしい景色が広がっています。サンテミリオン、ポムロールもここから見渡すことができます。土壌はサン・テミリオンに共通する粘土石灰岩質で、土壌の豊富なミネラルがワインの味わいに余すところなく反映されます。
パトリック・レオンが引退後の1995年から手造りで始めたワインは、メルロとカベルネ・フランが主体で、樽を回転させて澱引きするオクソ・ラインを用い一部新樽を含むオークの樽で最大18カ月かけて熟成させています。凝縮感としなやかなタンニンを備えた溢れるばかりの豊かな果実味。フロンサックとは思えない洗練されたスタイルは、ボルドーとカリフォルニアを代表する一級シャトーの栄光を守ってきた醸造家が造り上げたワインならではと言えるでしょう。通常のレ・トロワ・クロワの他にロゼも少量生産しています。
今は亡きパトリックと共に1995年からワイン作りを始めた息のベルトランが今ではワイナリーの運営を担っています。パトリックから惜しみない助言を受けながらベルトランが手塩にかけて育ててきたブドウは、年々品質が向上しています。作り手が区画ごとの特色の違いを熟知しているため、ヴィンテージを重ねる度に技術の向上がワインの味わいに反映されています。ボルドーのワイン市場を左右する評論家のロバート・パーカーも新しいヴィンテージが出る度に試飲し、その実力を高く評価しています。
≪シャトーの名前の由来≫ トロワ・クロワとは、「3本の十字架」という意味で、シャトーのブドウ樹が育つフロンサック、セイヤン、サンテニヤンの村にそびえる3つの教会の塔に由来しています。
栽培・醸造:剪定はギヨー・ドゥーブル方式の垣根仕立て。芝生など被覆作物の栽培と耕作を行い、リュット・レゾネで栽培。夏に1株あたり7房のブドウを残して夏季剪定を行い、着色の初期段階で一部早摘みし、葉の摘み取りで収量を制限。収穫は、容量9キロの小さなバスケットを使用し完熟した実だけを早朝の早い時間帯に手摘みで収穫。除梗の前後に2度選果。除梗には果硬から果粒を分離する最新型の機器を使用します。

■商品について■
フレッシュな果実味を湛えた深みのある味わいが特徴のロゼワインです。
「もとは妹の結婚式のために造ったワインで、好評だったため、家族で楽しむ為に毎年造っています。少量生産のため、輸出国は限られており、ほとんどが友人や家族の間で愛飲されています。2~3年程熟成もできます。12℃程度の中温でサーブすることで、豊かなアロマが際立ちます。サラダや白身の魚、おひたしや胡麻和えなどの繊細な和の野菜、天ぷらなどにも良く合います。夏の料理との相性も抜群です。」           (ベルトラン・レオンより)
■テクニカル情報■ 産地:ボルドー/ドルドーニュ川右岸フロンサック地区(ヴァン・ド・フランス) 土壌:石灰質品種:メルロ100%  樹齢:30~35年 アルコール:13%前後 収穫:2021年9月29日~10月12日 醸造:セニエ法(55%)及び直接圧搾法(45%)を採用。セニエ法はワインに深みを与え、直接圧搾法はフレッシュ感のある味わいをもたらします。セニエ法ではスキンコンタクトは行わずフリーラン果汁のみを使用。温度を10℃に保ち48時間デブルバージュで澱を落ち着かせ、ステンレスタンクを使用して16~18℃で19日間アルコール発酵。バトナージュしながら15週間以上シュールリー熟成。澱引きし、軽くろ過して3月3日に瓶詰。         提供温度:10~12℃ 
■コメント■ バラの花びらのように明るく透明感のある色調。仄かな苺の香りを含むピュアでクリーンなアロマ。香りは非常に繊細ですが、余韻は非常に長く感じられます。第一印象は、果実の香りが溶け合うフレッシュな味わい。完熟ブドウを使用しているため、シャープなバランスを備えつつも酸はそれ程強く感じられません。小ぶりで丸いチャーミングなボディで、フレッシュで長い余韻が広がります。瓶詰後1年はフルーティなアロマが楽しめ、2年目からは、よりミネラリーで円やかな味わいが楽しめます。あまり冷やし過ぎるとアロマが閉じてしまうため、冷蔵庫で保管するならサーブする30分前に出しておくと良いでしょう。
■2021年ヴィンテージ情報■ 2021年は深刻な霜害に見舞われた年で、シーズンを通して涼しい気候下でブドウが生育しました。春から夏にかけて雨が降り、ベト病が発生した地域もみられました。しかしながら、9月に入ると天候は回復し、続く10月も素晴らしい天候に恵まれ、ブドウは成熟度を増していきました。この年は、霜害の影響で低収量となったものの、収穫したブドウからは、果実味を湛えた秀逸なワインが造られました。