2021 ボージョレ ヴィラージュ ブラン Beaujolais Villages Blanc

2021 ボージョレ ヴィラージュ ブラン Beaujolais Villages Blanc

¥2,800
/
税込
樹齢 130 年以上の古い小区画を守り続けるペレオン村の自然派

■生産地■
ブルゴーニュ(フランス)

■生産者について■
ドメーヌ・ド・ラ・マドンヌは、ボージョレ地区ペレオン村を代表する自然派の造り手です。現当主ブルーノ・ベレールは、穏やかながらも頑固な拘りを持つ仕事人で、父ジャン・ベレールと弟オリヴィエ・ベレールと共にペレオン村の誇りである小さな区画と伝統的なワイン作りの手法を守り続けてきました。
マドンヌのワイン造りは、ブルゴーニュを強く意識していると共に、ペレオンの偉大なテロワールへの敬意を込め、テロワールに忠実であることを第一の方針としています。これまでのヌーヴォーのイメージを一新する力強い味わいと奥深さは、世界中で高い評価を受けています。「ボージョレのグランクリュ」 ~知る人ぞ知る小さな村ペレオンの小区画~ワインアドヴォケート、ワインスペクテーター、リベラシオンを始めとする各ワイン誌が絶賛するマドンヌのワインは、「ボージョレのグランクリュ」とも言える見事なテロワールを誇る複数小区画で採れたブドウをブレンドさせています。
各区画それぞれに独自の個性を持つため、収穫から醸造まで全て区画ごとに個別醸造しています。ペレオンは、ボージョレで 11 番目のクリュになると言われる最も有力なクリュ候補です。
■樹齢 130 年以上の古樹■ ベレール家がペレオン村に所有する畑は、昔ながらの自然農法とともに数百年にわたって受け継がれてきました。中には 1880 年代に植樹された樹齢 130 年以上の古樹のみの区画もあり、極めて低収量ながらも凝縮感のあるブドウを毎年実らせます。
■遅摘み、低収量、徹底した選別、こだわりの自然派■ 小高い丘の多いボージョレ地区の中でも特に標高の高い場所に位置するマドンヌのブドウ畑は、実がじっくりと成熟し、果実味の強いフルーティなワインを生みます。低収量で完全に熟した実だけを収穫するのがポリシーであるため、多くのボージョレの造り手よりも収穫期が 1~2 週間ほど遅くなります。
マドンヌは、ボージョレでもいち早くグリーン・ハーヴェストを取り入れ、病気が発生してもすぐに農薬に頼ることなく、リュット・レゾネ方式で出来るだけ自然に近いブドウ栽培を徹底しています。過去には、腐ったブドウの房を 1 つ残らず手作業で取り除き、カビの蔓延を防いだこともある程です。標高や日の当たり具合によって別個に醸造し、最後に発酵具合を見て最終ブレンドを決めるため、格別な複雑味を持つワインに仕上がります。標高の高い畑は小石が多く、良質な酸やスパイシーなニュアンスを持つワインが出来ます。
標高の低い畑では、果実味がより豊かで円やかな味わいとなり、双方をバランス良くブレンドすることで、複雑で美しくバランスのとれたワインに仕上がります。その年の状況や収穫の状態に応じて 3~7 回にわたり徹底して選果するため、品質の悪い実が混ざることがありません。このため、収穫年の出来不出来に大きく左右されず、毎年凝縮感のある上質なワインが期待できます。
■伝統の味わいを支える最新技術■ 厳しい選定基準による選果を売りとするマドンヌでは、コート・ド・ニュイで使用されるような本格的な選果台を使用しています。必要とあればタンクに入れる前の実を乾燥させるための機器も所持しており、十分な抽出が行えるよう、温度調節機能の付いた醸造設備を完備しています。こういった最新技術は、野生酵母による自然発酵を容易にするための工夫で、無添加で発酵させることで、ブドウが本来持っているフレッシュな味わいや熟成ポテンシャルを損なわないようにしています。ヴォーヌ・ロマネでもこれほどの設備を充実させているドメーヌは珍しいと言えるでしょう。
■テクニカル情報■ 産地:ボージョレ・ヴィラージュ地区ペレオン村(ブルイイとコート・ド・ブルイイのすぐ南)
栽培品種:ガメイ、シャルドネ 畑面積:27ha(ガメイを栽培する南向き斜面)+2.5ha(シャルドネ用の北向き斜面)
標高:350~550m 平均樹齢:35 年(1880 年代に植樹された樹齢 130 年以上の古樹だけの小区画を含む)
土壌:花崗岩質(低地は砂が多く、フルーティで円やかなワインを生み、高地は小石が多く、スパイシーで骨格の
強いワインを生む) 平均収量:30~35hl/ha (樹齢 100 年を超える古樹の収量は僅か 10~20hl/ha)
【栽培】 基本リュット・レゾネで 3ha はビオディナミ農法を実施。収穫は 1~2 週遅摘みで、全て手摘みで収穫
【醸造】 天然酵母のみで自然発酵。ヌーヴォーでもマセラシオン・カルボニックの手法は採っておらず(*LaVinif à papa のみ採用)、マセラシオンの温度は果実に最も好ましい 20~25℃で、マセラシオンの期間は、キュヴェにより 10~20 日間。毎日味を見て圧搾のタイミングを見計らいます。ブドウは全て除梗されるため、長期マセラシオンが可能となります。エキスがよく抽出される一方、渋味や苦みを出す梗が混ざっていないため、タンニンは非常に柔らかです。
※法律上、手摘みで収穫し房ごとセラーまで持っていくという決まりはありますが、マセラシオンについての規定は厳しくありません。ボージョレ地区では通常、除梗せず房ごとマセラシオンを行ないますが、マドンヌはブルゴーニュスタイル(房ごとセラーに運んだ後、マセラシオンの前にセラーで除梗する手法)をとっており、これも良質なワインを造るための重要な拘りのひとつです。
■2020 ヴィンテージ情報■ この年は早熟なヴィンテージとなりました。春の天候は穏やかで、霜が降りることはなく、雹や病害などの影響をほとんど受けずに暑い夏を迎えました。この年の生育期は、例年になく乾燥していたため、干ばつの影響が懸念されていましたが、収穫を迎える頃のブドウの多くは健全な状態で、アルコール度数が例年より若干高めではあるものの、リッチで豊かな風味を湛えた果実を得ることができました。

■商品について■
豊潤で上質な味わいの白ワインを造るため、マドンヌではシャルドネが美しい黄金色に熟れるまで待ってから手摘みで収穫します。フレッシュな果実味を失うことなく複雑味を引き出すため、ワインの 10%は新樽で熟成させています。ブルゴーニュの白ワインと同様の醸造手法で造られますが、ワインのスタイルは異なります。その違いは主に花崗岩質の土壌によるものです。
■テクニカル情報■ 産地:ボージョレ・ヴィラージュ地区ペレオン村 品種:シャルドネ 100%(辛口/白) 平均樹齢:17 年
土壌:花崗岩(60%)に片岩が混合 畑:北向き 醸造:除梗せず 8 時間果皮浸漬。2~3 日冷却し 70%樽発酵(新樽率10%)。マロラクティック発酵を経て 2 週間に 1 度バトナージュしながら 6 ヶ月シュールリー熟成。軽くろ過し収穫から 18 ヶ月後に瓶詰。
■相性料理■ 白身の肉、パスタ、野菜、魚を使った料理、チーズなどと抜群の相性。(提供温度:14~16℃)
■コメント■ 明るいイエロー・グリーン。白い果実や白い花、スミレの花を思わせる心地良く上品なアロマが香ります。味わいは非常に円やかで複雑味があり、アプリコットや洋梨を思わせる果実味にスパイシーな後味が広がります。5 年かそれ以上の熟成期間を置くことでワインの持つ見事な複雑味がその本領を発揮します。
★パーカーポイント 87 点:洋ナシや焼きたてのパン、柑橘類の皮のアロマが香り立つ。ふくよかさとサテンのように滑らかな質感を持つミディアムボディ。生き生きとした果実味とともに感じられる塩気が印象的。近年リリースされたワインと比べて、よりフレッシュ感があり、酒齢が若いうちに味わうとその美味しさが実感できるだろう。≪飲み頃:2021 – 2023 年|2021/8/20 掲載≫