2022 アレハイレン クリアンサ / ラ マンチャ Alejairen Crianza / D.O. La Mancha
¥4,480
/
税込
テンプラニーリョの巨匠が造 る至宝の傑作ワイン
■生産地■
ラ・マンチャ(スペイン)
■生産者について■
ペスケラのワインを飲んだロバート・パーカーがワイン・バイヤーズ・ガイド第1版に「これぞスペインのペトリュス!」と書いたことで一躍その名を世界中に知らしめたペスケラ。今やスペインワインのアイコン的存在ともなったフェルナンデス・リベラ家の作り手としての歴史は、アレハンドロ・フェルナンデスと妻エスペランサ・リベラの独創性と一族の団結により、1972年に始まります。スペインでは、19世紀まで良質なワインが随所で作られていましたが、20世紀に入ると、フランコの独裁政治などもあり、経済も国際的地位も一気に低下し、ベガ・シシリアが造るウニコなど一部のものを除き、安価な大量生産のワインが定番化していました。
アルコール分が高く、重たいだけのスペインワインではなく、もっと酸の効いた上質なワインを造りたいと考えたフェルナンデスは、ブドウ畑を購入し、自らのワイナリーの創設を切望するようになります。 もともとスペインはワインに酸を与える土壌に恵まれ、あちこちに良質なブドウ畑が広がっていましたが、他の作物に転向するブドウ農家も多く、良質なブドウ畑がいつしか砂糖大根の畑に変わっていました。そんな中、最高のワイン造りに情熱を燃やすフェルナンデスは、アメリカ人のスティーブン・メツラーと組んでかつて良質なブドウ畑であった酸の強い土壌を丹念に探し求め、遂に1972年、リベラ・デル・ドゥエロのペスケラという港町に理想的な土壌を見出し、16世紀の小さな石造りの搾汁所を購入しました。
1975年に初めてこの地で収穫を行い、ティント・ペスケラが誕生します。ペスケラのワインによりリベラ・デル・ドゥエロが持つ潜在性が話題に上るようになり、1982年に原産地呼称リベラ・デル・ドゥエロが生まれ、この DO の誕生と共に、同年、ティント・ペスケラで最も標高の高い畑から収穫された極上のテンプラニーリョのみを使用し、最初のハヌスが作られました。このワインの名称は、ローマ神話の時の神ヤーヌスに因んでいます。1985年、ロバート・パーカーがハヌスを「これぞスペインのペトリュス!」と評したことで、ペスケラは一躍脚光を浴び、スペインで最も権威あるボデガとして世界に広く認知され、今も最高の評価を受けています。現在フェルナンデス・リベラ・グループは、4つのボデガから成り、そのワインは世界70国以上で販売されています。2019年には、エスペランサとアレハンドロの孫たちがグループの経営陣に加わり、時代に適応する方針を打ち立てて、グループをリードしています。
栽培:ペスケラでは、有機栽培やビオディナミが世間で取り沙汰されるようになるずっと以前から羊の糞などを有機肥料として利用し、限りなく自然に近い手法を守ってきたため、有機栽培やビオディナミを取り入れたと言うより、ペスケラで昔から変わらず守ってきた手法がいつの間にか有機栽培やビオディナミと呼ばれるようになったと言う方が正しいでしょう。
醸造:ブドウは除梗し、2~3週間かけて天然酵母で発酵。タンクの外側に冷水をかけて冷却しながら発酵させるため、マロラクティック発酵中も27℃を越えることはありません。樽に移し、こまめにルモンタージュしながら熟成。デブルバージュで沈殿物を沈め、月に一度樽からワインを出し樽を湯で洗浄。ろ過や冷却をせず、SO2が極めて低いため、ペスケラを飲んでも翌日頭が痛くなることは滅多にありません。テロワールの個性を際立たせるため、4つのボデガで同じ醸造手法をとっていますが、樽の種類や新樽率、熟成期間がキュヴェごとに違い、フレンチオークとアメリカンオークを絶妙に使い分けることで個性豊かな味わいを生み出しています。
■2019 年ヴィンテージ情報■ 生育期は、前年の涼しさとは対照的に高温で乾燥した気候が支配的でした。開花期に風雨や熱波に見舞われた地域もありましたが、極端な気象現象は発生しませんでした。夏の乾燥した気候は、病害の発生を低く抑えることができた反面、結果として収量減の一因ともなりました。霜の被害を受けやすいリベラ・デル・ドゥエロでは、天候の影響は小さく、乾燥した気候により収量は減少したものの上質な酸を備え、最適な成熟度に達したブドウを得ることが出来、ワインの品質に大きな期待が寄せられています。
■商品について■
アイレンとアレハンドロの名を合わせて「アレハイレン」と名付けられたこのキュヴェは、パラへ・ラ・ゴロサの区画に育つ古樹のアイレンを19 ヶ月熟成(14 ヶ月樽熟成+ 5 ヶ月瓶内熟成)させた極上の白ワイン。これほど長く熟成させる白ワインは稀少です。リリース直後からお楽しみいただけますが、熟成力も高く、時と共に円やかさを増してゆきます。
【辛口/白】 産地:カスティーリャ・ラ・マンチャ州(DO ラ・マンチャ) 品種:アイレン 100% Alc:14% 平均樹齢:90 年 畑
面積:3ha 標高:650-750m 土壌:砂と粘土が混合 醸造:手摘みで収穫。ブドウは除梗し、ステンレスタンク及び樽で発酵。フレンチ
オーク樽で 14 ヶ月熟成させた後、5 ヶ月瓶内熟成。(提供温度:12℃)
★相性料理:イベリコ豚のハムやフォアグラなどの前菜、ライスやパスタ、魚介類のパエーリャなどメイン料理。ねっとりとしたテクスチャーを持つエレガントな味わいは、食後の甘いデザートとも最高の相性。
■コメント■ 外観は深みのある麦わら色がかった黄色を呈し、クリアな輝きを放つ。香りは、バルサムやトースト香を帯びた心地よくアロマティックな香りが前面に感じられ、仄かに核果、アニス、ランタナを思わせる魅惑的なニュアンスを帯びていく。エレガントな口当たりで、滑らかに広がる豊かな果実味とフレッシュ感が印象的。ローストしたアーモンドや核果のアロマを伴う後味が長い余韻を生む。
★ジェームズ・サックリン 90 点: スパイスをまぶしたリンゴ、パイナップル・ドライフルーツのアロマにバニラやクルミ、煮詰めたレモンのニュアンスが溶け合う。ミディアムボディのリッチな味わいで、スモーク香やトースト香とともにキリリとした酸が広がる。今が飲み頃。≪2021/10/14 掲載≫
他誌評価:★ギア・ペニン 88 点
■生産地■
ラ・マンチャ(スペイン)
■生産者について■
ペスケラのワインを飲んだロバート・パーカーがワイン・バイヤーズ・ガイド第1版に「これぞスペインのペトリュス!」と書いたことで一躍その名を世界中に知らしめたペスケラ。今やスペインワインのアイコン的存在ともなったフェルナンデス・リベラ家の作り手としての歴史は、アレハンドロ・フェルナンデスと妻エスペランサ・リベラの独創性と一族の団結により、1972年に始まります。スペインでは、19世紀まで良質なワインが随所で作られていましたが、20世紀に入ると、フランコの独裁政治などもあり、経済も国際的地位も一気に低下し、ベガ・シシリアが造るウニコなど一部のものを除き、安価な大量生産のワインが定番化していました。
アルコール分が高く、重たいだけのスペインワインではなく、もっと酸の効いた上質なワインを造りたいと考えたフェルナンデスは、ブドウ畑を購入し、自らのワイナリーの創設を切望するようになります。 もともとスペインはワインに酸を与える土壌に恵まれ、あちこちに良質なブドウ畑が広がっていましたが、他の作物に転向するブドウ農家も多く、良質なブドウ畑がいつしか砂糖大根の畑に変わっていました。そんな中、最高のワイン造りに情熱を燃やすフェルナンデスは、アメリカ人のスティーブン・メツラーと組んでかつて良質なブドウ畑であった酸の強い土壌を丹念に探し求め、遂に1972年、リベラ・デル・ドゥエロのペスケラという港町に理想的な土壌を見出し、16世紀の小さな石造りの搾汁所を購入しました。
1975年に初めてこの地で収穫を行い、ティント・ペスケラが誕生します。ペスケラのワインによりリベラ・デル・ドゥエロが持つ潜在性が話題に上るようになり、1982年に原産地呼称リベラ・デル・ドゥエロが生まれ、この DO の誕生と共に、同年、ティント・ペスケラで最も標高の高い畑から収穫された極上のテンプラニーリョのみを使用し、最初のハヌスが作られました。このワインの名称は、ローマ神話の時の神ヤーヌスに因んでいます。1985年、ロバート・パーカーがハヌスを「これぞスペインのペトリュス!」と評したことで、ペスケラは一躍脚光を浴び、スペインで最も権威あるボデガとして世界に広く認知され、今も最高の評価を受けています。現在フェルナンデス・リベラ・グループは、4つのボデガから成り、そのワインは世界70国以上で販売されています。2019年には、エスペランサとアレハンドロの孫たちがグループの経営陣に加わり、時代に適応する方針を打ち立てて、グループをリードしています。
栽培:ペスケラでは、有機栽培やビオディナミが世間で取り沙汰されるようになるずっと以前から羊の糞などを有機肥料として利用し、限りなく自然に近い手法を守ってきたため、有機栽培やビオディナミを取り入れたと言うより、ペスケラで昔から変わらず守ってきた手法がいつの間にか有機栽培やビオディナミと呼ばれるようになったと言う方が正しいでしょう。
醸造:ブドウは除梗し、2~3週間かけて天然酵母で発酵。タンクの外側に冷水をかけて冷却しながら発酵させるため、マロラクティック発酵中も27℃を越えることはありません。樽に移し、こまめにルモンタージュしながら熟成。デブルバージュで沈殿物を沈め、月に一度樽からワインを出し樽を湯で洗浄。ろ過や冷却をせず、SO2が極めて低いため、ペスケラを飲んでも翌日頭が痛くなることは滅多にありません。テロワールの個性を際立たせるため、4つのボデガで同じ醸造手法をとっていますが、樽の種類や新樽率、熟成期間がキュヴェごとに違い、フレンチオークとアメリカンオークを絶妙に使い分けることで個性豊かな味わいを生み出しています。
■2019 年ヴィンテージ情報■ 生育期は、前年の涼しさとは対照的に高温で乾燥した気候が支配的でした。開花期に風雨や熱波に見舞われた地域もありましたが、極端な気象現象は発生しませんでした。夏の乾燥した気候は、病害の発生を低く抑えることができた反面、結果として収量減の一因ともなりました。霜の被害を受けやすいリベラ・デル・ドゥエロでは、天候の影響は小さく、乾燥した気候により収量は減少したものの上質な酸を備え、最適な成熟度に達したブドウを得ることが出来、ワインの品質に大きな期待が寄せられています。
■商品について■
アイレンとアレハンドロの名を合わせて「アレハイレン」と名付けられたこのキュヴェは、パラへ・ラ・ゴロサの区画に育つ古樹のアイレンを19 ヶ月熟成(14 ヶ月樽熟成+ 5 ヶ月瓶内熟成)させた極上の白ワイン。これほど長く熟成させる白ワインは稀少です。リリース直後からお楽しみいただけますが、熟成力も高く、時と共に円やかさを増してゆきます。
【辛口/白】 産地:カスティーリャ・ラ・マンチャ州(DO ラ・マンチャ) 品種:アイレン 100% Alc:14% 平均樹齢:90 年 畑
面積:3ha 標高:650-750m 土壌:砂と粘土が混合 醸造:手摘みで収穫。ブドウは除梗し、ステンレスタンク及び樽で発酵。フレンチ
オーク樽で 14 ヶ月熟成させた後、5 ヶ月瓶内熟成。(提供温度:12℃)
★相性料理:イベリコ豚のハムやフォアグラなどの前菜、ライスやパスタ、魚介類のパエーリャなどメイン料理。ねっとりとしたテクスチャーを持つエレガントな味わいは、食後の甘いデザートとも最高の相性。
■コメント■ 外観は深みのある麦わら色がかった黄色を呈し、クリアな輝きを放つ。香りは、バルサムやトースト香を帯びた心地よくアロマティックな香りが前面に感じられ、仄かに核果、アニス、ランタナを思わせる魅惑的なニュアンスを帯びていく。エレガントな口当たりで、滑らかに広がる豊かな果実味とフレッシュ感が印象的。ローストしたアーモンドや核果のアロマを伴う後味が長い余韻を生む。
★ジェームズ・サックリン 90 点: スパイスをまぶしたリンゴ、パイナップル・ドライフルーツのアロマにバニラやクルミ、煮詰めたレモンのニュアンスが溶け合う。ミディアムボディのリッチな味わいで、スモーク香やトースト香とともにキリリとした酸が広がる。今が飲み頃。≪2021/10/14 掲載≫
他誌評価:★ギア・ペニン 88 点