2023  タリマ ブランコ / アリカンテ Tarima Blanco / D.O. Alicante

2023 タリマ ブランコ / アリカンテ Tarima Blanco / D.O. Alicante

¥1,880
/
税込
スペインワインの伝統と土着品種の栽培に「再び立ち返る」

■生産地■
スペイン

■生産者について■
ボデガス・ボルベールは、醸造家ラファエル・カニサレスによって 2004 年に設立されたワイナリーです。カニサレスは 1988 年に大学で醸造学を修めて醸造家としての知識を体系的に習得し、4 世代以上にわたりブドウ栽培とワイン造りに深く携わってきたカニサレス家の伝統のなかで栽培家としての資質を培ってきました。「ボルベール」とはスペイン語で「帰る・戻る」という意味で、スペインの伝統的な土着品種の栽培に「再び立ち返る」というカニサレスの醸造哲学を表しています。
高品質なスペインワインの復興と、低収量と次世代の引継ぎ手の不在により失われてしまった古樹の土着品種が育つ古いブドウ畑を再び蘇らせることがボデガス・ボルベールの使命であり、企業理念でもあります。
自社畑ではサステナブル(持続可能)な栽培手法を採用。収穫は全て手摘みで厳しく選別を行い、最高のブドウだけがワインになります。年を経るごとに、より環境に優しい手法へと移行し、テロワールと自然環境を最大限に敬いケアしてゆくことをヴィジョンとしています。このような手法によりスペインの土着品種の個性を最大限に引き出すべく、惜しみない努力を注いで作られるボルベールのワインは、スペイン各地のテロワールの特色を余すところなく反映し、ロバート・パーカーJr.を始めとする数多くのワイン誌やメディアで絶賛されています。
ラファエル・カニサレスは、1967 年にラ・マンチャ地方クエンカのラス・メサスに生まれました。カニサレス家は、ラファエルの曽祖父母がブドウ農家を始めてから 4 世代以上にわたり、今も尚ブドウ栽培とワイン作りに情熱を注いでいます。「良いワインを造るには、少量生産でよく熟れた健康的なブドウを確保するのが必要不可欠で、健康状態の良いブドウは、ワインの品質を確実にしてくれます。ブドウがよく熟していれば円やかで骨格のしっかりとした味わいが得られ、少量生産により豊かな色味、凝縮感、複雑味が得られます。私の仕事はワインのクオリティを最大限に引き出すことです。そのプロセスはブドウ作りに始まり、ワインの瓶詰にまで至ります。私という人間の根底にあるのは、粘り強さです。ラ・マンチャの人間の手掛ける仕事とは、いかなる困難があろうと自らの信念のために戦い続けることです。私にとってその信念とは、この土地のワインが持つ高い潜在力なのです。」 ―ラファエル・カニサレス

■商品について■
タリマの畑の近くにはヨーロッパ最大の大理石の採掘場があり、白亜質のミネラルを豊富に含んだ石灰岩質土壌に育つ土着品種は、素晴らしくミネラリーで香り豊かな白ワインを生みます。
■テクニカル情報■ 産地:スペイン地中海地方バレンシア州(DO アリカンテ) 味わい:辛口/白 有機栽培:認定なし
品種:メルセゲラ&シャルドネ 畑面積:30ha 植樹:2000-2010 年 収穫:8 月中旬(シャルドネ) 9 月中旬(メルセゲラ)
アルコール:12.5% 醸造: 12℃に保ちながらステンレスタンクで低温発酵させ、アロマティックな果実味を引き出します。
■コメント■ 外観は鮮やかな麦わら色。白い花やフレッシュな果実のフローラルなアロマに香り豊かなハーブのニュアンスが香ります。口に含むと美しい酸を湛えたバランスの良い美味な味わいがどこまでも広がります。ミネラルに富んだ香り豊かでフレッシュな味わいは、魚貝類や米を使った地中海料理や生のチーズと抜群の相性。
2020VT★ヴィノス 87 点:鮮やかな麦わら色。鼻先だけでなく口中にも新鮮なメロンやネクタリンのアロマとともに蜂蜜の仄かなニュアンスが広がる。円やかで仄かなあたたかみを感じる親しみやすい味わい。パンチの効いた果実味があり、ほろ苦いオレンジの中果皮(外皮の内側にある白いスポンジ状の部分)のニュアンスが後味に残る。≪飲み頃:2021-2022 年|2021/3 掲載≫